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“風船使いたけむぅ~”と島根在住の世界公認アーティストに聞いた、バルーンアートの始め方

読みもの  2020.12.8公開

11月22日(日)・23(月・祝)の2日間、島根県で開催されるツイストバルーン(細長いバルーン)のイベント『ツイスターズ・ミニ in しまね』とアメチャのコラボレーション企画として始まった、「アメージング バルーン ムービーコンテスト」(11月19日〈木〉に終了)。一般社団法人日本バルーンアートデザイン協会のご協力もあり、アメチャではいろいろなバルーンアートの動画が公開され、とっても盛り上がりました。

投稿されたバルーンアートを見てアメチャ編集部が感じたこと——。それは、バルーンアートの無限の魅力と可能性。演奏×バルーンアート、魔法少女×バルーンアートなど、とにかく良い意味で大きく予想を裏切られるインパクト大の作品が目白押しで、動画を見るたびに新しい発見と驚きがあったのです。

▲画像クリックで、アメチャの「パフォーマーもも」さん(写真上)と「じゅうたろう大先生」(写真下)のバルーンアート動画ページへ

今回、お話をうかがった「風船使いたけむぅ~」こと西村剛さんと、『ツイスターズ・ミニ in しまね』の大会ディレクターを務める竹下悦子さんは、バルーンアートのプロフェッショナル。今回のコンテストをサポートしていただいたお二人が、バルーンアートの始め方や上手につくるコツを教えてくれました。

※インタビューは、オンラインで実施しました。

お話をうかがった人(この読みものの監修者)|西村剛(にしむら・たけし)さん、竹下悦子(たけした・えつこ)さん

2021年6月5日・6日に開催される『ツイスターズ2021 in 島根』と『ツイスターズ・ミニ in しまね』の大会ディレクター。バルーンショップ BLUESKY(ブルースカイ)代表。Certified Balloon Artist(世界公認バルーンアーティスト)の資格を取得し、バルーンデコレーションやパフォーマンス、バルーン教室を通じてバルーンアートの魅力を伝えている、島根のバルーンアートの伝道師。夢は、「バルーンアートで笑顔を増やすこと」。

一般社団法人日本バルーンアートデザイン協会・理事。バルーンアーティスト。風船を使ったギフト制作・販売やイベント会場の装飾などを手がけるティーズ・アミューズファクトリーでは代表をつとめ、バルーンアートの魅力を世の中に伝えるために、日々、活動中。別名・風船使いたけむぅ~(YouTubeにチャンネルあり)。

◎一般社団法人日本バルーンアートデザイン(Facebook) https://www.facebook.com/balloonartdesigners/
◎ティーズ・アミューズファクトリー  https://t-amusefactory.wixsite.com/balloon

コロナ禍のバルーンアート業界の現在(いま)

——コロナ禍でさまざまなイベントが規模の縮小や中止を余儀なくされています。バルーンアート業界は、どのような影響を受けていますか? 活動内容(仕事内容)と合わせて教えてください。

西村さん 他の業界と同じですが、やはり私たちも活動の場が激減しました。ステージでパフォーマンスをしていた方の中には、早くて2月頃からキャンセルになったケースもあったそうです。活動が再開できたのは、9月・10月頃でしょうか。三密を回避できる小規模施設限定になりますが、少しずつ、パフォーマンスを披露できるようになってきました。しかし、大規模施設ではまだまだ難しいです。

バルーンアートを職業にしている方は、大きく分けて2つに属性が分かれます。1つは、バルーンショップを経営しながらフィルムの風船を使ってギフトや展示物を製造・販売しているケース。もう1つは、パフォーマンスをメインにしているケースです。ただ、全員が全員「どちらかのみ」ではなく、「70:30」の方もいれば「50:50」の方もいる現状ですね。

他には、人が集まる場所をバルーンアートで装飾して来場した方に見て楽しんでもらったり、住宅展示場の販売促進のイベントブースで来場されたお客さんにバルーンアートをプレゼントしたり……といった仕事があります。今は、そういった類の仕事(活動)がメインになっているのではないでしょうか。

一方で、このコロナの状況だからこそできた活動もあります。それは、バルーンアートのオンライン教室です。私はかなり早い段階で始めていたのですが、秋になってから受講者が一気に増えました。

——バルーンアートを職業にされている方は日本に何人くらいいるのでしょうか?

竹下さん バルーンアートをしている方はたくさんいますが、職業——つまり、お金を稼いでいるかどうかという基準で正確な数をカウントするのは、難しいかもしれません。というのも、しばしば「プロとアマチュアの境界線」について議論になるんですが、両者の間に明確な線引きはされていないんです。働きながら「趣味兼副業」のスタンスで携わっている方もいれば、バルーンアート一本で生計を立てている方もいる。同じエンターテイメントの世界で見ると、お笑いの舞台に立っていてもアルバイトをしている芸人さんが近い存在かもしれないですね。

参考にできそうな数字を挙げるとすると……全国大会が2つ開催されるのですが、エントリーするプロのカテゴリーの方たちは平均200~300人です。ただ、不参加のプロの方もいるので、それも考慮すると、おおよそ400~500人に落ち着くような気がします(注:西村さんいわく、「正確な数字はわかりません」とのこと)。

バルーンアートの始め方|丈夫なポンプとバルーンアート専用の風船を用意しよう

——一見すると、バルーンアートをつくるのが難しそうに見えますし、「風船が割れるんじゃないのかな……」といった不安もあります。また、SNSを調べてみると、バルーンアートのつくり方を探されている人が多くいる印象を受けました。以上を踏まえてお聞きしたいのですが、バルーンアート初心者が注意すべきことや事前に知っておくとよい知識・準備にはどんなものがありますか?

西村さん バルーンアートを始めるときに必要なものは、「風船(バルーン)」と空気を入れる「ポンプ」です。この2つのうち、初心者の方にとってネックになるのは、風船ですね。よく聞くのが、「100円ショップで風船を購入してチャレンジしてみたけど、すぐ割れてしまった……」。“割れること”に苦手意識を持たれている方が、とても多いです。

この問題を解決する方法は、高品質な風船を使うことです。具体的にメーカー名を挙げると、多くのプロの方も使っているアメリカのクオラテックス(Qualatex®)が製造している製品が割れにくくてひねりやすいのかな、と思います。苦手意識も、おそらく、なくなるでしょう。あとは、「勇気を持ってひねろう!」ですね(笑)。

竹下さん 怖がらず、気合いでひねることが重要です(笑)。

——クオラテックス製のバルーンは、どこで手に入るのですか?

竹下さん 全国各地のバルーンショップに行けば、大体、置いてあります。もしなかったとしても、取り寄せてくれるはずですよ。ポンプも100円ショップで販売していますが、中にはすぐに壊れてしまう製品もあるので、バルーンショップで販売している丈夫なタイプの購入をおすすめします。長持ちしますしね。

——100円ショップに行けば事足りるものの、バルーンショップで購入すると、より万全な準備ができるんですね。

竹下さん あとは、私たちの団体(一般社団法人日本バルーンアートデザイン)の協賛企業さんが運営している通販ショップでも手に入れることができますので、ぜひ、Webサイトを訪問してください。

バルーンアート初心者が上達するための方法——基本を覚え、プロを見て学ぶ

▲NHK「ひょうご人物語」|“みんなに笑顔を届けたい” バルーンアーティストの挑戦(2020年7月28日〈火〉放送分)より

——風船とポンプを揃えて「さぁ、バルーンアートを始めるぞ!」と意気込んでも何から着手したらいいのか、わからない方も多いようです。簡単にバルーンアートをつくる方法はありますか?

西村さん 例えば、細長い風船を使って犬や剣といった初歩的なテーマでつくるのであれば、つくり方が付属・記載されている場合が多いので、それを見て始めるとよいでしょう。他は、専門書の初心者向けの内容やYouTubeの専門チャンネルを見て学ぶのも、ありです。

ただ、結び目も含め、あらゆるベースになる風船の結び方や持ち方は、バルーンアートを職業にしているプロの方から実際に習うべきだと思います。そうすれば、風船が割れることも減り、失敗する確率も減るでしょう。

竹下さん バルーンアートは一定のパターンが決まっているんですね。パターンを体得したら、いろいろな作品を見て、「これは、どうやってつくったんだろう?」と考察・分析をしながら、見よう見まねでつくってみてください。私はこれをひたすら繰り返して完成度を上げていき、上達していきました。

バルーンアートを趣味の域ではなく一種のプロの競技として追求したい方は、大会に足を運んで、プロの高い技術を目で見て学ぶとよいかもしれません。そこには、YouTubeなどの動画ではわかりづらい手や指先の細かな動作といった、“生(なま)で見るから学べること”があります。師匠を見つけて指導を仰いだり専門学校に行って資格を取ったりするのも、プロへの道の一つ、ですね。

——“一定のパターン”とは、どんなものを指すのでしょうか?

西村さん 要は、テトリスのブロックみたいなものです。テトリスのブロックは、あらかじめ形が決まっていますよね。決められた形のブロックを組み合わせて、消していくじゃないですか。これと同じで、“つくれる形”がいくつか決まっていて、それらを組み合わせて一つのバルーンアートをつくるんです。実際にやってみると……

ここで西村さんは「たらこひねり」、「輪(わ)ひねり」、「丸ひねり」のパターンを披露。当然といえば当然ですが、たらこひねり×3で犬をつくるスピードにびっくり!しました。

——とても、わかりやすかったです! まとめると、まずはパターンを覚える。覚えたら、そのパターンを組み合わせ、自分なりにアレンジしてみて、バルーンアートをつくってみる。このような過程ですね。

竹下さん 難しい技やパターンになると、公開されていないものもあります。バルーンアートを職業にしている方からすれば技も商売道具なので、表に出したがらない方もいますね。そういった“隠された技術”は、コンテストでプロがつくった作品を実際に見て、「これはどうやってつくったのかな?」と考察・分析してみてください。そして、そこで発見した“何か”を実際にやってみる。できなかったら、「なぜできなかったんだろう?」と考えてみる。これを繰り返すことが上達の近道でもあります。

——初心者の方が注意すべきことや大事にすべきことを、教えてください。

西村さん たくさんありますが……一番は「『基本』を大事にすること」です。

幼稚園や保育園でパフォーマンスをすると、よく未経験のお母さん方が善意で「風船を結ぶの、手伝いますよ」と声をかけてくれるのですが、基本的にお断りしています。というのも、風船を結んだ経験がない方が結ぶと、風船自体がとても割れやすくなるんですね。その理由は、結び目を丁寧に結んでいないと摩擦で小さい穴が開いてしまい、ひねったときに割れる原因になるからです。そうならないように、風船の結び方や持ち方といった「基本」をしっかり覚えてもらいたいですね。

▲西村さんが指で指している部分が、穴が開きやすい場所だそうです

西村さんが考える2つのバルーンアートの効果

——前回、スポーツスタッキングの取材をしたとき、「手先を使うことによる効能がある」お話がありました。バルーンアートも同様に、何かしらの効能や子どもの教育に効果的な要素はあるのでしょうか?

西村さん 2つあると考えています。1つは、想像力の活性化です。バルーンアートをつくる過程——複数のパターンを自由に組み合わせていく中で、おのずと想像力が必要になります。絵を描くことよりややハードルは高いかもしれませんが、興味・関心は引きやすいですし、手先はどんどん器用になっていきますし、物事をイメージする力もつくのではないかなって思っています。

もう1つ、こっちの方が大きい効果だと考えているのですが、コミュニケーションとしてのバルーンアートですね。バルーンアートをつくる過程を見た方が驚かれたり、プレゼントをすると笑顔になったり、喜ばれたり。これはほんの一例ですが、コミュニケーションが苦手な人がバルーンアートを通じて円滑なコミュニケーションがとれるようになるケースもあると思っています。つながりや活躍できる場・輝ける場も増えそうですよね。

——高齢者の方にとっても、すてきな遊びになるような気がします。手先を使いますし、風船がカラフルなので気分的にも明るくなれるというか。

竹下さん バルーンアートをしている高齢者の方は、若い人より多いように感じます。地域のコミュニティセンターで開催されているバルーンアート教室に参加している光景も見かけますし。お祭りで、自分でつくったバルーンアートを配っているおじいちゃん・おばあちゃんもいます。なかなかコミュニケーションをとる機会が少ない子どもたちや若い方たちと接点を持つためにバルーンアートを始める高齢者の方も結構いますよ。

『ツイスターズ・ミニ in しまね』×アメチャ「アメージング バルーン ムービーコンテスト」結果発表!

『ツイスターズ・ミニ in しまね』とアメチャで共催した「アメージング バルーン ムービーコンテスト」。キッズ・初心者向けのチャレンジ部門は「絆」、経験者向けのハッピー部門は「笑顔」をテーマにした創造性溢れるたくさんのバルーンアート作品がエントリーしました。結果は、次のとおりです(画像クリックでバルーンアート作品の動画ページへ)。

チャレンジ部門・最優秀賞(グランプリ)|rikaさん『おうちバルーン』

チャレンジ部門・優秀賞(準グランプリ)|rikaさん『子供と楽しむバルーンアート』

チャレンジ部門・佳作(準々グランプリ)|みこぞぅさん『風船相撲で家族の絆を深めよう♪』

ハッピー部門・最優秀賞(グランプリ)|まなてぃさん『魔法で風船が作れたなら』

ハッピー部門・優秀賞(準グランプリ)|バルーンアーティストこのみさん『Wedding balloon🎈最高の思い出を最高の笑顔で。」

 

あのダウンタウンの松本人志さんが娘さんのためにバルーンアートを習っていたのは、知る人ぞ知る逸話。風船とポンプがあれば成り立つ遊びは、子どもも大人も幸せで温かな気持ちにしてくれます。アメチャにあるたくさんのバルーンアート動画を見て、街を代表する“風船使い”を目指してみてはいかがでしょうか?

この読みものを書いた人

株式会社セガトイズ Amazing MEIJIN Channel 公式

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